統合されたビジネスモデル(Unified Business Model)設計

ERP5の統合されたビジネスモデル(Unified Business Model)は会計、倉庫管理、製造管理、人事管理のためにERP5で使われています。ある一つのモジュールのために開発された全ての機能は、特定のビジネスプロセスから独立している統合されたボキャブラリによってその他のモジュールで利用可能です。ERP5の統合化の手法は劇的に学習曲線を減らし、そして複数のモジュール間のデータ矛盾の恐れを減らします。

このモデルは五つのクラスに基づきます:

• リソース : リソースはビジネスプロセス中の抽象的な資源、それは原材料や製品、通貨、個々人のスキルなど、を説明します。

• ノード : ノードはリソースを受け取り、そして送ることができます。これは工場のような物理的な主体や銀行口座のような抽象的な主体と関連づけられます。

• ムーブメント : ムーブメントはある時のある期間に生じた二つのノード間のリソースの移動を説明します。例えば、ある一つのムーブメントは原材料をある倉庫からある工場まで送るかもしれません、またはお金をある勘定科目から別の勘定科目に移動させるかもしれません。

• アイテム : アイテムはリソースの物理的な実例です。一つのムーブメントはアイテムを通して一連の追跡可能な複数のムーブメントに拡張できます。

• パス : パスはあるノードが必要になるであろうあるリソースへの到達方法を定義します。価格と取引に関わる特性はパスに付属されてある特定のメーカーからある特定のリソースを購入する際の標準価格を定義します。

複数カテゴリー設計

ERP5の設計は事実を記録する手法とドキュメントの分類に基づいています。全てのビジネス情報はかつてそれが紙とフォルダで行われていたように専用のドキュメントで管理されます : 購買請求書、販売請求書、人物、製品、など。複数のカテゴリーでドキュメントを分類することは情報の報告と集計の基礎を提供します。複雑な組織はグループ、拠点、機能、役割などの階層構造の組み合わせで表されます。この設計のおかげで単一のERP5のシステムが世界中に散らばる複数の子会社や代表事務所、事業部門、パートナー企業で構成される企業グループを機密文書については限定的なアクセス許可を用いて管理することができます。

シミュレーションを用いた計画

ERP5はシミュレーションを用いたERPです。あらゆることごとくのビジネス上の決定の全ての将来の成り行きは設定されたビジネスのルールに従ってリアルタイムに計算され、報告を入手可能になります。MRPはERP5のシミュレーションを用いた手法の簡単な例の一つです。ERP5のシミュレーションルールは新しい機能分野を取り扱うために拡張することが可能です。